自由落下
苦しいな。
好きな人とご飯を食べて、かえった、怖くなった、鬱が俺を引きずり込んできた。まただ。足をつかまれて見えない怖い世界へ、もう頑張らなくていい、さあ。一回だけ君は勇者になって
踏ん張った今までの根性を
見せつけろ
俺をいじめた人間への憎しみを糧に
助けてくれない世界へのもどかしさを糧に
許せない、こんな姿になった自分への怒りを糧に
失う怖さから逃げる自分の情けない姿を許さない。
でももういいだろう
そんな気持ちを糧に
そうだ、空を飛んでみたかった。引きずり込んで来るなら俺から行ってやる、待ってろ
まっていろ
怖さから乗り越えて飛び越えていけ
何秒間の世界かわかんないが、俺は空を飛ぶんだ
でもまだ、飛ぶには、一度きりの夢の世界に行くには寂しすぎる。
な、行けるんだぜ、夢の世界へ、苦しくない、誰も俺を否定しない。今まで頑張ってきた祝福を俺にあげような。