メン処さつ樹

うつ病24歳

悲しむには少し早いんじゃないかやっと大人になったのに

悲しい、意味はない悲しさが大雪警報の広島を覆う。

 

世間はクリスマスに染まりシケた面引っさげて歩く街並みはケーキやチキンだの大盛りあがりだ

 

そんな幸せそうに見える売り場で涙を浮かべてチューハイ一本だけを買っている男がいたらそれは俺

 

毎年そうなんだ。最寄りのコンビニでは毎年この時期になると同じ装飾をし、食べ物を売る、その数日後には正月だってさ、だから何なのだと問いかけたくなる気持ちをレジに通してもらった。

 

160円くらいのチューハイが寒空でいい塩梅に冷える

 

惨めだ。

 

何かを頑張る気力もない、何かを目指す気持ちもない、少しだけ自分のことを見つめよう。俺はうつ病だ。うつ病だからこんな気持ちが塞ぎ込んで、惨めで、悲しいんだ。

 

 

本当だろうか?

 

俺、ふと考えた、なんにも回らない頭を隅から隅まで探したが頭も手も回らないんだ。

 

もちろん何も見つからなかった。

 

信頼できる施設に相談に行ったんだ。

 

病気だから今そういう状態で、だから病院を変えたんだろう?と相談員は言う。そうだ、そうだったなあと何も考えず相槌を打つ

 

あなたは頑張りすぎて疲れてしまって今そこまで困っている、そう言われても何かを頑張った証明なんてものは何もない、強いて言うならこの前フィギュアが欲しくて4500円も必死こいてボタンを押したくらいだ。

 

 

本にも書いてある、自分を決めるのは決断する力と、それなら強い意志があればうつ病とはオサラバできるのではないか?と

 

うーん、やってみようとするが生産的なことが食事くらいしかできない

 

そして自分を責めてしまう、何もできないから

 

 

こまったなこまったな、一ヶ月寝込みました

 

寝込んでも寝込んでも思うんだ、心が理由はわからないが凄く苦しくなっている

 

みんなそうだろ、気にし過ぎだと思いたいが、何処からかわからない怖い、恐怖、恐ろしさが負いかかってくる、とにかく怖い

 

ああ、なにか気持ちを書こうと思ったのだがわからなくなってしまってそれも怖くなっている、怖い怖い、怖いんだ、うつ病はとにかく怖い、もう治らないと思うほど帰ってこれない何かがいるんだ。

 

もう少し部屋を整理整頓して衝動が強くなったときにちゃんと行ける用意を今からしようと思う。