メン処さつ樹

うつ病24歳

寂しい

 

一人だ

 

 

一人ぼっちだ

 

外を見た、何もない

 

鏡を見た

 

少し不貞腐れたような顔の青年がこちらを見ている。なんて声をかけてあげたら彼は元気になるだろう。

 

天気の話をした。彼は答える。「寒波がすごいらしい、俺は今日仕事を休んだから関係ないけど、外に出る人は大変だよな」

 

意外としっかりしている、彼は続ける

 

「雪が降ると熱燗がほしいな、夏は早く冬になってほしかった、酒を窓で冷やすことができる。そしたら氷入れなくても冷たいお酒が飲めるから冬が好きなはずだったが寒くなると温かいものがほしくなる」

 

酒が好きなのか?と聞く

 

「正直好きではないかもしれない、だけど前は溺れるように飲んでいた、医者から止められたし周りからもおかしいと言われ減らした、でも最近また飲むようになって不安なんだ」

 

何が不安なんだ?

 

「頭が動かない、言葉は話せているがうまく話せているかわからない、他にも不安はある、でもうまく言い表せれない」

 

困っているみたいだ、今できることはあるか?

 

「一つの決断を迫られている、背中を押してほしい」

 

なんの決断をするの?

 

彼はあくびをしていなくなった、また一人ぼっちだ。

 

しばらく待ったが彼は戻ってこなかった

 

また話せるときが来たら教えてもらおう、困っていること、決断できないことを応援してやりたいからだ。そうすれば不貞腐れた顔も少しは変わるだろう、なんて思うのは親心だろうか。